平成18年(2006年)2月に、「人と地球に優しい大人のための宿」としてオープンした「くつろぎの宿 てつ家」は2022年9月に小笠原の空気感と風土を身に纏う宿「風土の家 TETSUYA」として生まれ変わりました。
TETSUYAが立地しているのは、父島の中心地から車で約10分の島の南端。そこは喧噪とは程遠い、世界自然遺産の地に相応しい無垢な自然が数多く見ることが出来ます。
改装後はこれまで以上に、お部屋での滞在価値の向上を目指し、5部屋から3部屋へと部屋数も減いたしました。それ故にお客様一人一人に心のこもった接客を大切に、24時間という長い船旅の末ご滞在される皆様を心よりおもてなしさせていただきます。
新しくなったTETSUYAのお部屋づくりは、以前同様に美しい小笠原の自然環境との協調を大切に、自然素材を数多く使用した開放感の溢れる作りとなっています。
室内外の壁は全て職人さんによる手作業による漆喰の壁で、小笠原の強烈な夏の日差しを受けても、壁表面の温度が高くなることを防ぎ、室内の温度上昇を防いでくれます。このため、エアコンなどは必要以上に使用することもなく、環境負荷の軽減にもつながっています。
また、昨今問題となっているプラスチック製品による環境負荷の軽減のため、お部屋に備え付けの冷蔵庫には、ペットボトルのドリンクなどのご準備を廃止し、代わりに、オリジナルのクリアボトルをご用意いたしました。食堂に新たに設置したウォーターサーバーにてお客様ご自身でご自由にご利用いただけます。
開業以来、バスタイムの際にお客様がご利用されるシャンプー、ボディーソープ、コンディショナーにつきましては、その安全性と環境性の取り組みを長年続けている「松山油脂」の製品を使用しております。
「実は。。今泊まっている宿では、中々島の食材を口にすることが出来なくて。。美味しい島の味が楽しめる宿があればなぁ。。」
島の魅力に取りつかれたオーナーが東京の会社を辞め、移住後働き始めた島内の老舗寿司・割烹店で4年が過ぎたころ、、、カウンターで、ある時お客様の口からこのような言葉を耳にすることがありました。
「いつかは自分で観光でこの地を訪れるお客様に島の食材を使った食事の楽しめる宿を運営出来たら。。。」
思いを胸に、平成18年2月、「くつろぎの宿てつ家」は誕生いたしました。
16年間、お客様に支えられて続けてきたてつ家ですが、コロナ禍を経て宿泊に対するお客様のニーズの変化と高まりを感じる中、「旅の目的地となる宿」を目指し、これまでのオーナー自身の集大成とすべく、改装に至りました。
人は美味しいものを口に入れた瞬間、不思議と笑顔になります。その笑顔に触れた瞬間、料理人は心から自らの仕事に満足がいくと感じています。
TETSUYAでは安全・安心の島の食材をふんだんに使用しています。刺身や焼物で使う魚は、近海で水揚げされたものばかり。野菜や果物は近隣の農家さんより直接買い付けしています。
また、使用する調味料については市販の科学調味料などは一切使用せず、手作りの味噌や、島の天然塩をはじめオーナーが選び抜いた安全・安心の調味料を使用しています。
皆様の笑顔を思い浮べながら、料理人でもあるオーナーが心を込めて、一皿、一皿仕上げさせていただいています。
すべての客室には、小笠原の自然を間近に感じられるよう、それぞれ趣の異なった半露天造りのバスルームをご用意しております。
爽やかな小笠原の心地よい風を感じ、鳥たちのさえずりを耳にしながら、非日常が体感出来ます。
TETSUYAが建つのは、島の中心地から車で10分の島の南端。街から少し距離がある故に、宿から徒歩数分の小港海岸は、まさにプライベートビーチ。透明度抜群の海、青い空を独り占めするのも楽しみのひとつです。
小笠原へのアクセスは、週に一度の「おがさわら丸」の航路のみ。片道24時間の船旅の後、ここも東京とは信じられないボニンブルーの世界があなたを迎えてくれるでしょう。
定期船おがさわら丸の乗船券は、基本、搭乗日の2か月前より発売されますので、運航会社でもあります「小笠原海運」(電話:03-3451-5171)にお申込みください。