湯河原チルアウト
湯河原には、不思議な時間が流れています。古くは万葉集にも詠まれたというこの土地は、明治時代以降、夏目漱石、与謝野晶子、島崎藤村など多くの文豪にこよなく愛された場所でした。あるものは日々の疲れを癒すために、あるものは逗留して作品を執筆するために繰り返しこの土地を訪れては、日常にかえっていきました。湯河原には、不思議な時間が流れています。海と山に囲まれた豊かな自然。至る所に、歴史の長さを感じさせる街並み。
THE RYOKAN TOKYO YUGAWARAには、豪華絢爛なお部屋や最新鋭の設備があるわけではありません。ただあなたと、あなたの本当に親しい友人や家族や恋人が一緒に過ごすのに、丁度いいくらいのお部屋とお風呂があります。THE RYOKAN TOKYO YUGAWARAは、あなたが心置きなく自分の時間を過ごせるための場所でありたいと思っています。どうか、最高にチルなひと時を。
温泉
「あしがりのとひのかふちにいづるゆの よにもたよらにころがいはなくに」
日本最古の歌集『万葉集』に詠み込まれたこの歌は、「湯河原の温泉が夜となくこんこんと湧き出でているような情熱で、彼女が私のことを思っているか気になって仕事が手につかないよ」と解釈されています。当時湯河原は都から遠く離れた東国の一郡に過ぎませんでしたが、すでにこの風光明媚な渓谷に湧き出でる温泉は都の雲上人にも広く知れ渡っていました。これが、日本で初めて温泉が登場する歌であるとされています。
「山是山 水是水」
明治維新後、夏目漱石をはじめ近代日本を代表する文豪たちは都会の喧騒を離れ静謐な自然に包まれて執筆あるいは療養に専念するため湯河原温泉にたびたび逗留しました。夏目漱石の遺稿となった「明暗」は、実際に湯河原にて漱石が執筆していた宿を舞台に、主人公が昔の恋人と再開するシーンで絶筆となりました。「山は是(これ)山なり 水は是(これ)水なり」という詩は、漱石が湯河原の渓谷美を讃え、逗留していた宿に残した言葉と言われています。文豪を癒し、日本の文化を支えた湯が、この地から未だに湧き出でています。
「書く」こと
書くことを通して自分と向き合う、大切な誰かを想う。
忙しくなく、大きくなく、騒がしくなく、大勢でなく、
ひとりひとりの一日の「日」と「間」を 大切に過ごすための場所です。
クリエイターズルーム
2023年12月新しく誕生。創作家を支援するします。シンプルなお部屋には、執筆活動・創作活動を支援する数々のアイテムを備え付けています。1日中こもって創作に勤しむことができる環境をお楽しみください。
YOGIBO
人をダメにするソファ「Yogibo」。THE RYOKAN TOKYOでは新しい温泉旅館の癒しの形を提案するために、この身体にフィットする究極のリラックスグッズを和室のお部屋にご用意しました。魔法のように最高な湯上り時間をお楽しみください。
文学
日本を代表する文人墨客に愛され、日本のカルチャーを支えた街・湯河原。THE RYOKAN TOKYOでは湯河原と文学にまつわる歴史への敬意をこめ、「JAPAN CULTURE STORY」を軸に日本の文化史に大きな足跡を残した小説・漫画・雑誌をキュレーションしお楽しみいただけるようにしました。
夏目漱石をはじめ太宰治、村上春樹など日本を代表するような作家の作品から、最果タヒ、川上未映子など平成の感性をみずみずしい日本語に落とし込んだ小説、岡崎京子や浅野いにおをはじめとするエポックメイキングでその時代の若者の胸を刺した漫画、1984年のBRUTUSや'87のPOPEYE、'00年代のOliveなど時代の世相を反映したカルチャー/ファッション誌など、幅広いラインナップで湯上り時間をお楽しみいただけます。