~「せとうち母家」誕生物語~
夕暮れ時、百年の歴史を刻んだ古い日本家屋に、計算された光が美しく差し込みます。
2015年、広島県福山市熊野町。
商業空間デザインの世界で確かな実績を持つインクロッチェ株式会社が、ここで新たな挑戦に着手しました。
築100年以上の日本家屋と、周囲に広がる耕作放棄地。
時が止まったかのような静けさの中で、空間演出のプロフェッショナルたちによって、新しい物語の一頁が開かれようとしていました。
■眠れる里山、プロジェクトの始動
「この場所を、人々の出会いが生まれ、心から居心地の良い空間にしたい」
全国の商業施設で培った空間構築の経験と、里山地域の方々との対話が織りなす、新しい挑戦が始まりました。
荒れ果てた耕作放棄地は、地元の方々の知恵と協力を得て、少しずつ生命の息吹を取り戻していきます。
畑として整備できない場所には、レンゲやクローバーの花々が計画的に配置され、やがてミツバチたちが飛び交う、美しい里山風景の一部へと生まれ変わりました。
せとうち母家 の目の前に広がる敷地2016年の春。
リノベーション着工から半年の時を経て、古民家は「せとうち母家(Setouchi OMOYA)」として、新しい姿を見せ始めます。
温もりのある木の床、漆喰の壁、天井を支える太い梁。
百年の時を刻んだ建材たちは、空間ディスプレイデザインの第一人者であるインクロッチェ株式会社が手掛けた精緻な意匠設計と施工技術によって、その魅力を最大限に引き出されています。
伝統的な日本建築が持つ空間構造を活かしながら、要所に配置された間接照明の光量設計や、空間の奥行きを演出する什器の配置計画など、同社の持つ高度なディスプレイ技術が惜しみなく投入されています。
全国の商業施設で培った空間構築技術と、建築物の個性を最大限に引き出すディスプレイノウハウを駆使することで、古材の持つ素材感と現代的な快適さが絶妙なバランスで融合。訪れる人々の五感に、さりげない贅沢さを届けています。
4月23日、週末カフェとしての一歩を踏み出した母家には、その洗練された空間に魅了された地域の人々が集い始めます。
ワークショップやギャラリー、そして何より、地元の食材を活かした料理の数々は、プロのディスプレイデザイナーによる演出効果も相まって、視覚と味覚の両面で訪れる人々を魅了しました。
地元の猟師から届く上質なジビエを使った贅沢なハンバーガーや、秘伝のスパイスで仕上げる母家特製カレーは、その完璧な盛り付けと共に、たちまち評判となりました。
■商業空間から、感動体験の創造へ
当初、宿泊は関係者のみに限定されていた母家。
しかし、この特別な空間で過ごす価値を、より多くの人々と分かち合いたいという想いが強まっていきます。
「里山の営みを、五感で感じてほしい」
「懐かしさと新しさが織りなす空間で、特別な時間を過ごしてほしい」
そんな願いを込めて、2018年2月。
母家は「せとうち母家 Setouchi OMOYA」として、デザイン性と機能性を兼ね備えた古民家民泊の新たな一歩を踏み出しました。
大手百貨店やショールームで日本のおもてなし空間を創造してきた同社ならではの、空間演出の技術力が、この百年古民家に新たな商業的価値を吹き込んでいったのです。
春には里山に咲く山野草、秋には実りの恵み。
季節ごとに移ろう自然の表情を巧みに取り入れた空間デザインと、地域の方々の温かなまなざしに見守られながら、母家は今日も新しい物語を紡いでいきます。
商業空間デザインのプロフェッショナルが手掛けたこの空間で過ごす時間は、忙しい日常を忘れさせてくれる特別な贈り物。
そして何より、ここでの体験は、きっとあなたの心に深く刻まれることでしょう。
【せとうち母家の理念】
商業空間デザインの技術を活かした、出会いが生まれる場所づくり
プロフェッショナルの技が光る、心からくつろげる空間演出
地域の資源を活かした持続可能な運営設計
伝統と革新が織りなす新しい古民家の形
母家は、単なる宿泊施設ではありません。
それは、空間デザインの技術と人々の想いが交差する特別な場所。
そして、新しい物語が始まる、感動体験の舞台なのです。

~懐かしさと新しさが織りなす、特別な時間~
まるで、記憶の中にあるような風景。
こころの奥底で眠っていた何かが、そっと目を覚ますような感覚。
一度も訪れたことのない場所なのに、不思議と懐かしさが込み上げてくる空間が、ここにあります。
なだらかな丘陵が連なる里地里山。
陽射しは木々の間を縫うように降り注ぎ、時間はゆっくりと流れていきます。
その懐に抱かれるように佇む築100年の古民家を、現代の技術で優しく蘇らせた「せとうち母家 –Setouchi OMOYA-」。
ここは、忙しない日常から離れ、大切な人と共に心地よい時間を紡ぐための特別な場所。
要所に配置された間接照明が織りなす柔らかな光。
職人の手によって蘇った古材の質感。
窓から覗く里山の風景。
それらが絶妙なハーモニーを奏で、訪れる人々を優しく包み込みます。
地元の方々と共に育んできた里山体験の数々も、母家での滞在をより豊かなものにしてくれることでしょう。
まるで、ずっと前から知っているような。
でも、どこか新しい。
そんな不思議な魅力を持つ「せとうち母家」で、特別な思い出を刻んでみませんか。

せとうち母家 Setouchi OMOYA(以下、母家)は、平家の一軒家で全室和室、エントランスルームには暖炉がお客様を迎える広い土間
プロ用コンロを備えた、料理好きには堪らないキッチン
宿泊者のみが滞在可能のプライベートウッドデッキ
中でも、プライベートデッキとお風呂から眺めることができる竹林は非常にご好評いただいております。
「竹林の奏でる音と、深呼吸できる美味しい里山の空気」
自然と調和する、快適な暮らし
~街の喧騒を離れた、心地よい里山の風~
築100年を超える母家には、現代建築にはない知恵が息づいています。
現代のマンションのように、アルミサッシで完全に密閉された空間とは一線を画す、自然な空気の流れ。
伝統的な日本建築が持つ「通気性」を活かした24時間換気システムは、里山の清々しい空気を絶えず室内に運び込みます。
商業空間ディスプレイの専門家たちは、この建築的特徴を最大限に活用。古材の隙間から通る風の道を巧みに設計し、心地よい空気の循環を生み出しています。
そして、この上質な空間は、都会の利便性とも絶妙なバランスを保っています。
福山市中心部へは程よい距離を保ちながら、喧騒から離れた場所に位置する母家。
清らかな空気と、地下水脈から汲み上げる美味しい水に恵まれた里山は、都会の疲れを優しく癒してくれることでしょう。
自然との調和を大切にしながら、現代の快適さも兼ね備えた空間。
それが、せとうち母家の新しいライフスタイルなのです。
~古き良き日本の趣と、現代の贅沢が織りなす特別な時間~
朝もやに包まれた竹林から、さわさわと心地よい風が吹き抜けていきます。
手には、地下水で丁寧に淹れた温かいお茶。
広島県の山間に佇む「せとうち母家」のウッドデッキで迎える朝は、こんな穏やかな贅沢から始まります。
ここは、忙しない日常から離れ、大切な人と過ごす特別な時間のための場所。
古民家ならではの温もりある空間で、現代の快適さを兼ね備えた一棟貸しの宿が、あなたの物語の舞台となります。
熊野町での朝
せとうち母家に到着した瞬間から、時間の流れがゆっくりと変化していきます。
玄関を開けると、年月を重ねた木の香りと、季節の草花が活けられた床の間が、静かな歓迎の意を表してくれます。
荷物を置いたら、まずは竹林を望むデッキへ。
ここで待っているのは、地下水で丁寧に淹れたウェルカムドリンク。
地元の契約農家から届いたハーブを使ったオリジナルブレンドティーが、旅の疲れを優しく溶かしていきます。
チェックイン後は、趣ある内装の館内探検へ。
梁の美しい天井、漆喰の壁、古材の床。
随所に施された伝統工法と、そこに溶け込むようにデザインされた現代的な設備の調和が、心地よい驚きを与えてくれます。
プロ仕様のキッチンには、地元の食材がすでに用意されています。(※オプションプラン)
神石高原町が誇る神石牛や、朝採れの野菜たち。
その日の夕暮れは、みんなで軽く料理を作りながら過ごす「クッキングアペロ」スタイルで。
手軽な創作料理とワインを楽しみながら、会話が自然と弾んでいきます。
夜は古民家特有の懐かしい空気の中、読書や写真の共有、あるいは持ち寄ったボードゲームで楽しむ時間。
静けさの中に、心地よい笑い声が響きます。
せとうち母家からみた夜空
あぶと観音の景色
朝食は、地元の有名ベーカリーを訪ねて購入してきた焼きたてパンと、せとうち母家オリジナルブレンドコーヒーで優雅に。
そして、いよいよ瀬戸内海の魅力を探しに出発です。
車で約30分で到着する鞆の浦は、まるでタイムスリップしたかのような港町。
石畳の路地には、江戸時代からの商家が軒を連ね、日本の原風景がそのまま残っています。
かつて「潮待ちの港」として栄えた街並みを散策した後は、福禅寺対潮楼へ。
国重要文化財に指定された建物からは、点在する島々を抱く瀬戸内海の絶景が広がります。
春には桜が港町を彩り、秋には澄んだ空気が視界をくっきりと清めてくれます。
昼食は、地元で評判の料亭で鯛めしを。
瀬戸内の新鮮な魚介の味わいに、思わず笑みがこぼれます。
午後は、鞆の浦から船で5分という贅沢なロケーションにある仙酔島へ。
その名の通り、美しい景観に心が酔いしれる小島です。
遊歩道を歩けば、潮風と島の草木の香りが心地よく、時折聞こえる波音が静かな BGM となります。
島内の展望台からは、360度の パノラマビュー。
瀬戸内海に浮かぶ大小の島々と、穏やかな海面が織りなす風景は、まさに絵画のよう。
夕暮れ時、せとうち母家に戻れば、今度は本格的なディナータイムです。
プロのシェフの指導を受けながら、地元の食材を使った創作料理に挑戦。(※オプションプラン)
春なら山菜の天ぷら、秋なら地元産キノコの炊き込みご飯など、季節の恵みを存分に味わいます。
食事の前後には、テントサウナでととのう時間も。(※オプションプラン)
身体の芯から温まった後の外気浴で、心身ともにリフレッシュできます。
夜は、ランタンと間接照明が創り出す幻想的な空間で、特別な時間が流れていきます。
グリーンラインからの夕陽
最終日は、11時チェックアウトの余裕を活かして、ゆったりとした朝を。
早起きして朝日を楽しむもよし、ゆっくりと目覚めるもよし。
デッキで淹れたてのコーヒーを楽しみながら、竹林のそよぎに耳を傾ける贅沢。
お気に入りの場所でヨガやストレッチをしたり、温かな朝風呂で身体を癒したり。
それぞれのペースで、最後の時間を過ごせます。
チェックアウト前には、地元の特産品や、滞在中に作ったオリジナルの調味料などをお土産に。
思い出と共に、この地の味わいもパッキングします。
帰り道は、尾道やしまなみ海道経由で。
瀬戸内の絶景ドライブが、旅の余韻をさらに深めてくれることでしょう。
・最大12名様まで、一つ屋根の下で宿泊できる、贅沢なプライベート空間
・春は桜と山菜、秋は紅葉とキノコなど、近くの直売所で購入できる、四季折々の自然を体感
・プロ仕様のキッチンで楽しむ、創造的な食事の時間
・テントサウナ(※オプション)、ウッドデッキなど、現代のアメニティも充実
・鞆の浦、仙酔島など、魅力的な観光スポットへのアクセスも便利
【アクセス情報】
広島県福山市熊野町丙900
福山駅から車で約15分
駐車場完備(6台まで)
※季節により料金が変動します。
※おすすめは、1泊2日より、2泊3日です。
※近くの道の駅や、地域のコミュニティストアでの食材調達は、季節や天候状況により、購入できるものが変動します。
古き良き日本の趣と現代の快適さが調和した空間で、大切な人との時間を紡ぎ、心に残る思い出を作る。
そんな特別な旅の舞台として、せとうち母家は、あなたをお待ちしています。