うみの図書館は、香川県の東部に位置する小さな港町「さぬき市津田」にある日本の渚百選に選ばれた1kmの砂浜から徒歩30秒の古民家を改修した図書館と宿泊施設とカフェが一体となった複合施設です。
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うみの図書館には2種類の本だけを置いています。
具体的には、「海にまつわる本」と「漂流文庫(流れ着いてきた本)」の2種類です。
「海にまつわる本」では、海辺が舞台の小説や絵本など海に関係する本を置いています。
「漂流文庫」では地域内外から寄贈いただき、津田町に流れ着いてきた本を置いています。
漂流文庫の本は各地の共感してくださる飲食店やゲストハウス等に回収ボックスを設置させていただき、全国各地から本が漂流してくる仕組みを現在作っております。
うみの図書館以外にも、各都道府県ごとに漂流文庫の本棚を置いてくださる連携拠点を作ることで、香川で借りた本を東京のカフェで返したり、大阪で借りた本を北海道で返したりできる状況を作りたいと思っています。
うみの図書館では、宿泊いただいた方にも気軽に本を借りていただけるように、本の貸出期間を2年間としています。(一般的な図書館の貸出期間は2週間です。)
図書館で気になった本を手に取り
海へと続く路地を抜け
穏やかな波音を聞きながら
時間を忘れて本を読む。
うみの図書館が作りたいのは、訪れる方にとって「いつもよりほんの少しだけ穏やかで心休まる1日」です。
元々は遠洋漁業の船長さんのご自宅兼事務所だった物件です。船の名前は「屋島丸」と言い、かつてはサンマの水揚げ量で日本一にもなったこともある船です。中庭やその中庭を囲むように続く廊下、そして窓に使われているガラスといった細部の作りから遠洋漁業でかつて栄えたこのまちの歴史を感じることができます。
古民家なので、音が響きやすいこと/冬になると足元が冷えること/木部に日焼けの跡があるなど不自由なことやご迷惑をおかけすることもあるかも知れませんが、この建物自体がかつてこの町を支えていた遠洋漁業という1つの産業の歴史的資料であるため、できるだけ残せる部分はそのままでリノベーションを行いました。
うみの図書館は津田町を訪れてくださる方にとって、まちへと漂着する波打ち際のような存在だと考えています。
日常を忘れてゆったりと本を読みたい人
海辺の街並みを散策しながら周辺のお店を楽しみたい人
瀬戸内での暮らしや海辺での暮らしを体験したい人
移住やお店の出店等を考えている人
日常という荒波に揉まれながらも、偶然この場所に流れ着いてくださった人に
この場所、そしてこのまちでの滞在を通じて、いつもよりほんの少しだけ穏やかで心休まる1日をお届けし、また次の目的地へと向かう船出の後押しをできればと思っております。
これを読んでいただいているあなたがいつの日か漂着する日をお待ちしております。