地域の風土を体感できる葡萄畑に囲まれた、”小さな衣食住の複合施設の宿 / 庵 iori
庵とは、草木を結びなどして作った質素な佇まいの小屋です。
その土地に根付いている営みに身を置き、景色を眺める。
風や虫の鳴き声を聴く。
土を香る。
この地でとれたワインを味わう。
地場の産業にふれる。
体験によって呼び覚まされた五感が、旅から戻ったあとの
「暮らし」を見直すきっかけを与えてくれる。
山梨県・市川三郷町
ー和紙ー
市川の和紙の起源は、甲斐源氏の時代に遡ります。楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を原料とした、市川手漉和紙は武田氏時代や武田家滅亡後も徳川家の御用紙として幕府に献上され、千年以上も続く伝統の技術は、今も地場産業に生き続けています。障子紙は全国シェアの40%(日本一)を占め、本町地場産業の中心となっています。宿の障子紙には、株式会社大直の楮の障子紙を使用しており、やわらかな光を体感いただけます。
宿の備品類のカバーには、大直と山梨出身の工業デザイナーである深澤直人氏と一緒に作られた、やぶれにくい和紙「SIWA 紙和」のプロダクトで揃えました。SIWAの使いごごちをお試しください。
山梨県・富士吉田市
ーブランケットー
1000年以上続く織物のまち富士吉田に工房を構えるWatanabe textile。建築、写真、アートを創作の背景にもち、自然素材を中心としたテキスタイルの新たな可能性を追求しています。デザインから織りまで自身で手がけ、また、ファッションをはじめとする多くのブランドに生地を提供するテキスタイルメゾンでもあります。さまざまな経験を持つ彼が、富士北麓の豊かな自然から無意識的に感じとった感覚をもとに創作を続けている。織物工場内にはアトリエがありマテリアルサンプルを手にっとって実際に生地の肌触りを体感でき、美しい光沢や優しい手触りを大切に、自然素材で織り上げたオリジナルの生地たちが取り揃えられています。
今回、庵(iori)にはラムウールをふんだんに織り込んだ、柔らかなブランケットをご用意しております。唯一無二の質感と色合いを求めた、シンプルでありながら質感にこだわり、素朴さの中に品と緊張感が漂う生地づくりを行うWatanabe textileのプロダクトをお楽しみください。
ー布巾ー
富士山の麓に位置する富士吉田市は、古くから織物の名産地として知られています。豊富で綺麗な湧き水と農業に不向きな環境のため、養蚕に力を入れていた事で1000年以上前の平安時代には一大織物産地であったとされ「郡内織物」「甲斐絹」と呼ばれ現代まで多くの人々の手に触れたれてきました。
山梨県富士吉田市、標高700mの場所にあるテンジンファクトリー。
日本の暮らしにあうリネン織物として、使ってくださる方々の暮らしを美しい手触りと色でお手伝いできるリネンでありたいという思いで、キッチンや寝具、インテリア等幅広く商品を展開しています。グラスの布巾として、リネンの風合いをお試しください。ー傘ー
繊細な模様や大胆な絵柄を織り上げるジャカード織物 槙田商店 の傘1866年創業。富士の麓・山梨県で、江戸末期より伝統織物の技術を継承しています。傘で使われている生地は、すべて自社工場や地域の提携先工場など、山梨県内で織り上げた織物です。傘生地の裁断、縫製、金具の取付まで全ての工程を一貫生産しています。織物で使う糸は、富士山の天然水で染めています。富士山に降った雨や雪が地中深く浸みこみ、長い時間をかけて濾過されます。硬度も低く染色を邪魔する物質が少ないため、色鮮やかな染色ができると言われています沢山の人の手を介して一本の傘が仕立て上げられた、槇田商店の晴雨兼用の折り畳み傘をレンタルでご利用いただけます。
山梨県・笛吹市
ーマグカップー
創業100年を超える、山梨県笛吹市にある一ノ瀬瓦工業によるKawara products。
日本において1400年の歴史を持つ「瓦」。美しい銀色を放つこのヒトカケラは、実は土と水と火というシンプルな素材からできています。icci KAWARA PRODUCTS では、そんな「瓦」という日本のヒトカケラを『日本のヒトカケラを屋根の上からテノヒラの上に』をコンセプトに、日本の銀色を直接皆さまの手に触れられるようにと提案されたプロダクトであるマグカップ類をお試しいいただけます。
山梨県・富士河口湖町
ー布団ー
宿の寝具は、睡眠と目覚めをより良いものにするだけでなく、現代における寝装具のあり方を見つめ直し、形骸化されたその価値を再構築していくsinso。
sinsoのシグネチャーである羽毛布団、その特徴は布団の中に詰められた高品質なダウンにあります。軽くて柔らかく吸湿・発散性に優れ、温かさをキープ。そして、タフでサステナブルな素材でもあります。立体的な仕上げとナチュラルなカラーリングダニを通さない柔らかな綿100%の生地を立体縫製キルトで仕上げ。アイロンをかけた画一的なリネンではなく、一枚一枚の特徴が表れる洗いざらしの状態にこだわる。そうすることで、寝装具が立体的に。そして、ありのままの素材の良さが引き立ちます。その気持ちよさだけでなく、音にも意識を向けてみてください。
空気に触れる、肌やパジャマに擦れる瞬間の音も心地い、sinsoをゆるりと体感ください。
ー石鹸ー
富士山の麓でつくる、製造のこだわりと素材選び。
北麓草水の製造工場は、富士山の麓、標高1000m近くに位置しています。30mを超える針葉樹林の中、山アジサイやスミレなどの花々が季節ごとに咲き、鹿が暮らす自然豊かな場所です。
原料には、地下200mから汲み上げた富士山の伏流水を使用し、植物由来、天然由来、無機鉱物由来の原料を中心として組み合わせた商品開発を行なっています。肌への有用性を考え、一部、人体の安全性や環境中での生分解性を確認の上、石油由来の合成原料を使用。一方、パラベンや鉱物油、合成香料、合成着色料、シリコーンは無添加です。毎日肌につけるものだからこそ、可能なかぎり丁寧に原料や製造方法にも気を配りながらつくっています。
宿の洗面には、ハンドソープ葡萄を選定。
パームヤシと紅花からつくられた植物ベースの洗浄成分に、洗浄を補助するスイカズラのエキスを配合しました。洗浄成分はせっけんのみ。泡切れが素早く、洗浄成分が肌に残らないさっぱりとした洗い上がりです。豊かな泡が、手や指先の汚れを取り除き、清潔にし、甘茶蔓浸草水が肌をなめらかに整えます。ブドウ精油、ニオイテンジクアオイ精油、アオモジ精油を配合、芳醇で安心感のある香りをお試しください。