新大阪から車で1時間、関西国際空港からは車で40分。西は大阪湾、南は和泉山地に接する長閑な場所に建つのがTACTILE HOUSE OSAKAです。
路地を入った狭い道を進むと、柔らかなカーブを持つ屋根と赤い外壁が特徴的な建物が現れます。「工芸建材がある暮らし」を、1棟貸しの宿で体感できる施設として新築し、2025年3月にオープンしました。
街の喧騒から離れた静かな環境
広いピロティを通して遠くに抜ける景色を望む「工芸」には様々な解釈があります。わたしたちは、日本にある素材・技術を使うもの、どこかの工程で人の手が入っているもの、日本の土地に根ざしながら変化を重ね、つくられたものを工芸と定義しています。くらしの実感がかたちになったものは、美しさにてらいがなく、心地よい、この工芸ならではの表現力を家財や建材にいかせないか…と考え、「工芸建材」と呼ぶことにしました。
また、TACTILE(タクタイル)は、英語で「触覚」を意味します。漆や和紙、織物壁紙、カーペット等の工芸建材は目に美しく、触って気持ちがいいものです。この良さを感じ、伝えていく存在でありたい…という思いが、TACTILE HOUSE OSAKAの名前に込められています。
天井高3.25mの広々としたリビング宿泊場所である2階は多様な工芸建材を取り入れていますが、自宅にいる気持ちで過ごしてほしいという思いから、特殊なデザインではなく具体的な建材の使用イメージが湧きやすい落ち着いた空間になっています。
昼夜で表情が大きく変わるのが、TACTILE HOUSE OSAKAの魅力のひとつでもあります。昼間は明るく、窓からの長閑な風景を眺めるだけで気持ちが良いリビングでは、ぜひカーペットの上に寝転がってみてください。何もせずにゴロゴロする時間が最高の贅沢です。
寝転がっていただきたいカーペット
ピクチャーウィンドウから、移り変わる空をただただ眺める照明に照らされたタイルの美しさ、織物壁紙の奥行きと温かみ、漆の静かな存在感、変わりゆく光と工芸建材の表情の変化を、時間をかけて体感していただきたいため、明るいうちに、できれば17時までにお越しいただくことをおすすめしています。
夕刻のTACTILE HOUSE OSAKA
視界を遮るものが少ない、ひらけた田畑に沈む夕日
しっとりとした雰囲気に変化するリビングTACTILE HOUSE OSAKAが提供できるものは、極上の日常、という時間です。夕食のご用意はありません。お部屋のキッチンを使って料理づくりをお楽しみいただくか、地元の名店と呼ぶにふさわしい飲食店をご案内していますので、ご予約の上ぜひ足を運んでみてください。
※どのお店も早めのご予約がおすすめです。ご予約は直接店舗までお願いします。
お鍋をはじめ、調理器具、食器やカトラリー等の備品も充実近隣のおすすめレストラン
日々の入浴を単なるルーティンとしてではなく楽しむために、首元や腕を自然に預けられる設計を採用している「SUKUNA」のバスタブで、入浴そのものを豊かな時間へ。ご家族で楽しむことができる広さを確保しています。
TACTILE HOUSE のためにつくられた多治見のタイル
待ち遠しくなるバスタイムをベッドルームは、眠ることだけを考えてつくられた設えになっています。照明の光は小さく、季節ごとに温度や湿度の変化が大きい日本の風土に合うよう、最適な天然素材でつくられた寝具でおやすみください。そして、障子から差し込む柔らかな光で自然と目覚める心地よさを体感してください。静謐で、心穏やかな、新しい1日の始まりを予感させてくれるはずです。
自然のリズムと同調した良質な睡眠と目覚めを
朝の光が美しい、四季を通して表情が変わる庭滞在中はあまり外出されず、工芸建材たちとできるだけ長い時間を共有していただけますと幸いです。美術品と違って、彼らの良さはひとめではわかりにくいところがあります。ぜひ触っていってほしい。たった一晩ではありますが、一緒に暮らして言ってほしい、そう思っています。
住まいのリノベーションや新築をご検討中の方には、ご予約制でご相談を承っております。チェックイン、チェックアウト日が平日であれば、TACTILE HOUSE OSAKAから車で5分の場所にある堀田カーペット本社へのご案内も可能です。カーペットがどのような過程を経て、みなさんに届けられているのか、ぜひご覧になってください。
また、宿泊が難しい方には、月に数回の見学Dayを設けておりますので、ご予約の上ご利用ください。
日本に20台ほどしか残っていないウィルトン織機でカーペットを製造する堀田カーペット
人の手を多く必要とする生産工程90㎡(2Fだけの床面積)の室内には自然素材をふんだんに使用し、昼夜で表情を変える光と質感が独特の環境を演出しています。ここでしか体感できない内装と空間を活かしての撮影利用にもおすすめです。スケジュールのご要望を承っておりますので、ぜひ撮影プランをお聞かせください。
希少なアートや古書、家具や備品も