江戸時代の暮らしをそのままに——250年の時を超えて佇む「宿 にしむら」
「宿 にしむら」は、静岡市奥静岡の山間にある築250年の庄屋屋敷をそのまま活かした、一棟貸しの宿泊施設です。江戸時代から続くこの古民家は、歴史の中で守られてきた貴重な存在であり、日本国内でも宿泊できる民家としては極めて珍しいものです。
ここでは、現代的な快適さではなく、昔ながらの日本の暮らしを体験することを目的としています。縁側に座り、山々の景色を眺めながら静かな時間を過ごし、囲炉裏を囲んで温かい食事を楽しむ。冬は綿入りの袢纏を羽織り、夏は縁側から涼しい風を感じる。そんな、かつての日本の日常を、非日常の体験として楽しんでいただけます。
昔ながらの生活をそのままに
「宿 にしむら」では、あえて過度な改装を施していません。和モダンではなく、江戸時代の庄屋の家としての姿をできる限り維持しています。そのため、お風呂やトイレは外にあり、傘を差していったん雨の日にも外に出る必要があります。
また、縁側はそのまま残され、廊下との間は障子一枚。多少の不便さを受け入れていただくことで、日本の伝統的な暮らしをよりリアルに体験することができます。
豊かな自然と四季の移ろいを感じる滞在
宿は静岡市の奥地に位置し、周囲は山々に囲まれています。春は鳥のさえずりが響き、夏は緑が美しく、秋には大きな栗の木が実をつけます。冬の澄んだ空気の中では、静寂が心地よく感じられます。都会の喧騒を離れ、ゆったりとした時間を過ごしたい方には最適な環境です。
朝目覚めたときに、庭の緑が一面に広がります。これは感動的な光景です。夜、空を見上げると美しい星の瞬きが楽しめます。雨の日は庭の木々に滴る雨を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。不思議なことに、雨が降っていても庭が美しく見えます。
お食事と宿泊スタイル
宿泊者は、近くの川魚専門店での夕食や、庭でのバーベキューを楽しむことができます。また、朝食には囲炉裏端で、昔ながらのお弁当箱「井川メンパ」に詰めたお弁当式の朝食をご用意。寝具は日本の伝統的な布団またはベッドから選択できます。ミニキッチンも完備しており、お好きな食材やお酒を持ち込んで自由に過ごすことが可能です。
アクセス
静岡駅からバスで約1時間、またはタクシーで40分の距離にあります。車なら、新東名の新静岡ICから25分です。
決して便利とは言えませんが、その分、日常を忘れさせてくれる特別な時間が待っています。
ご関心をお持ちのお客様へ
「宿 にしむら」は、誰もが行く観光地には飽きた方、都会の便利さではなく、本物の日本文化と歴史を感じたい方に向いています。ご家族やお友だちと豊かな時間を楽しみたい方や、静かな時間を求める方には最適な宿です。
250年の歴史と共に、特別なひとときをお楽しみください。