高知県の地鶏「土佐ジロー」を肉用として専門に育てる唯一の生産者が営む御宿「ジローのおうち」。土佐ジローが育つ畑山で、風景を味わいながら、土佐ジローにどっぷり浸かる1泊2食の“極上旅”をどうぞ。
高知県内に「土佐ジロー」の生産農家は60軒ほどあります。
ただ、お肉をメーンに専業として
生産しているのは「はたやま夢楽」だけです。
「土佐ジローと言えば、小松さん」と言われるほど
土佐ジローを追究してきた会長の小松靖一と、
ジローのことを愛してやまない社長の圭子が営む宿です。
土佐ジローを食した人が
「土佐ジローは風景の味がする」と表現してくれました。
産地だからこそ生み出せる味わいがあると信じています。
土佐ジローを知り尽くした私たちが
希少部位を含め、おすすめの食べ方で、お出ししています。
炭火で焼く際には10部位以上を一切れずつ
目の前で焼かせていただき、お皿にお渡しします。
一般的な鶏肉と異なり、生後150日まで育てあげます。
このため、大人の象徴であるトサカ(鶏冠)や白子(精巣)などの
希少部位も召し上がっていただけます。
ジローのおうちでは、
もちろん、土佐ジロー料理しかお出ししていません。
そう思って来られる方もいらっしゃいます。
「道が悪くて、二度目は無いな」
不機嫌な様子で、お見えになる方も時折、いらっしゃいます。
でも、土佐ジローを食べた瞬間、顔がほころびます。
ものすごく辺鄙な山の奥にある小さな宿ですが
全国各地、時には海外からも
土佐ジローを求めて
お泊まりやランチコースで
お越しになる方が
年間2,000人ほどいらっしゃいます。
リピートされるお客さんも多いです。
17年間、安芸市の指定管理者として運営してきた
「はたやま憩の家」を2021年3月に閉店し、
より土佐ジローに特化し、畑山を楽しんでいただける宿を目指して
2022年2月11日に「ジローのおうち」をオープンしました。
そう言っていただける味があります。
市街地から山へ分け入り、透明度の高い川の流れを横目に車で上流域を目指すこと約40分。急に山が開けると、森に囲まれた丘の上には、赤い屋根の小さな一軒家。それが「ジローのおうち」です。
畑山は、桃源郷のような場所。
安芸の市街地をはずれると
携帯電話は、すべて圏外に。
渓谷沿いの緑の中を、
くねくね、くねくね、と
川上を目指します。
初めて来る多くの人は
「この先に、本当にあるんだろうか」
と不安になったと言います。
天候により、川の色は
透明にも、コバルトブルーにも、茶色にも。
山の緑は、スギやヒノキが多いけれど
ところどころ、四季折々に山の花々が可憐に咲いています。
運が良ければ、キヌガサダケなど
とても珍しい場面に遭遇することもあります。
のんびりドライブすると
異世界を満喫できると思います。
運転技術を過信せず
ゆっくりと、進みましょう。
「落石注意」の看板は
上から降ってくる石に対してではなく
落ちたばかりの鋭利な石に対して。
見落として、むやみに踏んでしまえば
時に、自動車のタイヤを切り裂きます。
県道は、狭く、離合できないところもあり
数m、運が悪ければ数十mも後進しなければなりません。
緑を楽しみながら
ゆっくり、慎重に川上を目指しましょう。
道と空が広くなったら
もうすぐ、ジローのおうちへ到着です。
岡の上の赤い屋根(トサカ色)と焼き杉(ジロー色)の建物です。
旧はたやま憩の家の坂下を通り過ぎ
赤いポストを左折し、水口神社の坂を上ったところです。
詳細は、【宿へのアクセス】にてご覧ください。
*運転に自信のない方は、
安芸駅から【 市営バス 元気バス 】がでています。
ご宿泊の場合は、15時安芸駅発にお乗りください。
「ジローのおうちで降ります」と運転手さんに伝えると、
お宿の目の前で、下車することもできます。
片道大人600円/1人です。
【畑山行】安芸駅出発 ①6時半 ②11時 ③15時
【安芸駅行】畑山出発 ①7時半 ②12時 ③16時
*タクシーは、日中ですと、片道約6500円です。
行きはバス、帰りはタクシーという方もいらっしゃいます。