喧騒の都市を離れ、たどり着いた先はどこか懐かしい、遠い島のような場所。
東京から特急列車でたった80分。
手つかずの自然と、心を緩めてくれる人々が待っている。
4室だけの小さなホテルとカフェで、母なる海のやさしさに抱かれながら、静かに自分を取り戻していく時間をお過ごしください。
DEAR MOM(ディアマム)は、白砂のビーチまで徒歩2分という立地にありながら、小高い丘の上に建っており、穏やかな網代湾を望む最高のロケーションです。
サウナやカフェをはじめ、滞在をより豊かにするアメニティとサービスを多彩にご用意しています。
すべてのお客様一人ひとりが、"自分らしく過ごせる"空間のために。
ここでしか味わえない、静かでのどかなひとときをお楽しみください。
この場所の記憶
DEAR MOM(ディアマム)が建っている場所は、2017年まで「岩和田保育園」でした。岩和田は、東京から約100km、千葉県房総半島の御宿町に位置する、太平洋に面した静かな海辺の集落です。かつて「岩和田村」と呼ばれたこの地は、漁業を中心に暮らしが営まれてきた小さな漁村でした。
1609年、フィリピンからメキシコへ向かうスペイン船が岩和田の田尻海岸で難破。人口わずか300人の岩和田村に317人もの異国の人々が漂着しました。村民たちは懸命に救助にあたり、約一カ月にわたり家々に分宿させ、共に過ごしました。この心温まる交流がきっかけとなり、日本・スペイン・メキシコの友好が芽生え、その証として田尻海岸を見下ろす丘には「メキシコ記念塔」が建てられています。
(写真:駐日スペイン大使館提供のガレオン船模型)岩和田は、かつて日本三大海女地帯のひとつとしても知られていました。紺すがりに磯パンツ、ウケ樽など七つ道具を身につけ、黒潮に潜ってアワビやサザエ、ワカメを採る海女たちの姿は、逞しく美しく、地域の象徴でもありました。その人情味あふれる海女たちは、スペイン人漂着者の救助にも尽力し、多くの画家や写真家のインスピレーションの源となりました。

今ではその姿を見ることはできませんが、彼女たちが生きた風景は、今もこの地に静かに残されています。白砂の広がる岩和田海岸は、年間を通してサーファーが訪れる人気スポット。隣接する岩和田漁港には、釣り客が遠方から足を運び、夏には海水浴客で賑わいます。一方で、まちなかにはのどかで懐かしい空気が流れ、訪れる人の心をやさしく包み込みます。都心からわずか80分。ここは、遠い異国へタイムスリップしたような感覚を味わえる、特別な場所です。

「DEAR MOM(ディアマム)」という名前には、この場所の記憶と、海に生きる人々への敬意、そして母なる自然への感謝が込められています。
かつてこの地には「岩和田保育園」がありました。保育園は、誰もが母親との絆を感じる原点のような場所。子どもたちの笑顔と、母のぬくもりが交差するその空間は、今もこの土地の記憶として息づいています。
岩和田は、かつて日本三大海女地帯のひとつとして知られ、逞しく美しい女性たちが海に潜り、命と向き合いながら暮らしていました。。その姿は、強さと優しさを併せ持つ "母" の象徴でもあります。
そして、目の前に広がる太平洋。豊かな恵みをもたらすこの海は、まさに「母なる海」。この場所に立つと、自然の大きな懐に抱かれているような感覚を覚えます。
「DEAR MOM(ディアマム)」という名前には、母への感謝、女性への敬意、そして海への畏敬の念が静かに、そして力強く込められています。

この建物は、建築家・谷尻誠氏による基本計画のもと、「yado journey」シリーズとして誕生しました。
「yado」は、"泊まるように暮らす" をコンセプトに、ホテルのような高揚感と、日常の心地よさを融合させたブランドです。この場所の風景や空気感と調和するように設計された建物は、訪れる人に静かな感動と安らぎをもたらします。
何よりも、「まるで自分の家のようにくつろいでほしい」-- そんな願いが、この空間には込められています。旅先でありながら、心がほどけるような安心感。
岩和田という土地の記憶と文化を包み込むように建てられた「DEAR MOM(ディアマム)」は、日常と非日常の境界をやさしく溶かし、訪れる人それぞれの "居場所" となることを目指しています。
このロゴは、バリを拠点に活動するアーティストであり、サーファー、そして海を深く愛するTasyaに制作を依頼しました。
彼女の作品と出会ったのは、ハワイ・ハレイワの小さなアートギャラリー。
その瞬間、色彩と空気感に心を奪われ、「DEAR MOM(ディアマム)」のコンセプトにぴったりだと直感しました。Tasyaのアートには、島の暮らしや自然、そして海との深いつながりが息づいています。

彼女の作品の中心には、いつも "女性" という存在があります。しなやかさ、強さ、自由さ、そして静かな内面の輝きーーそれらが繊細なタッチと鮮やかな色彩で描かれ、見る人の心にやさしく語りかけてきます。自由でのびやか、そしてどこか懐かしさを感じさせる彼女の世界観が、私たちの想いを美しく表現してくれました。