「死」をテーマにお寺での説法・座禅体験、Terroir愛と胃袋のディナーでも「生と死」を意識した説明を行うなど、旅を通して死を想うプラン。
ギリジア神話に登場する死を擬人化した神「タナトス」は、フロイトの精神分析用語では「死の衝動」といった意味を持ちます。
数多のいきものがあふるる八ヶ岳の里山は、それだけ日常的に死があふれる場ともいえます。
旅という非日常の時間の流れのなかで、あらためて死について考えてみる。そんな「死を想う旅」はいかがでしょうか?
ーーメメント・モリ
死を想うことで、自分の内から現れてくるものとは、いったい何でしょうか。
おとなの内なる旅の提案です。
※お申し込みは2名様以上、6名様まで
*参加費に含まれるもの/宿泊費(1泊)、Terroir愛と胃袋でのディナー、旅と裸足に用意されたウェルカムクッキー、お茶・コーヒーなど、自元寺での朝粥、坐禅体験代、ご案内料、旅と裸足オリジナル原稿用紙
*含まれないもの/旅と裸足までや自元寺までの移動、Terroir愛と胃袋でのドリンク代・サービス料、上記以外の外食費
【持ちもの】
・「死」というものに対する探究心
・楽しみ学ぼうというわくわくした気持ち
・坐禅をする際は長スボン推奨
■プログラムの流れ
◎15時~16時 チェックイン
お部屋に「メメント・モリ」をテーマにした書物をセレクトしています。お食事時間まで読書を楽しんでいただいたり、ご近所の棚田を散歩していただくなど、のんびりお過ごしください。
◎17時30分/Terroir愛と胃袋にてローカルガストロノミーディナー
通常の3倍の熱量と解説量で、スタッフはお料理、特に食材に関する説明を行います。動植物の命をいただくことで生を生きる我々、人間。食すことにより生を感じ、死を想いながら、お食事を楽しんでいただきます。
◎20時30分/100インチスクリーンでソンビ映画を楽しむ!?
こちらはあくまで提案ですが、お食事後はゾンビ映画をお部屋で楽しむのはいかがでしょうか? 死と生の境界線が曖昧な存在である「ゾンビ」という概念から死を想い、眠りにつく。そんな夜もたまには悪くありません。
◎5時30分/起床
永平寺の修行僧御用達! この世の終わりか!?と愕然とするほど大音量の目覚し時計「スーパーライデン」を特別にご用意いたします。
◎6時20分/セルフチェックアウト
早朝ですので、スタッフ要請できません。セルフチェックアウトしていただき、自元寺へと向かっていただきます。
※冷蔵庫のドリンク類の精算はPAYPAYを使ってのセルフ会計になります。
◎7時00分/自元寺にて、朝から死について説法&坐禅体験
住職の山崎さんの死についての説法からメメント・モリを楽しんでいただきます。その後、20分程度の坐禅を体験。その後、住職といっしょに朝粥を召し上がっていただき、さらに死についてのお話を深めるもよし、いま生きていることを実感するもよしです。
◎9時00分/終了
体験を通して考えたこと、感じたことを体験冷めやらぬうちにアウトプットされて、ぜひどなたかと共有されてください。プレゼントの特製「旅と裸足 原稿用紙」にて感想文を送っていただいてもOKです。
◎Option
プログラム終了後、自元寺さんからも近いROOSTERさんで、命をいただく、たまごつめ体験をされるのもオススメです。
住職の山崎さんに「みんな、朝早く自分で起きてお寺に来られるでしょうか?」と相談した時にオススメされたのが、この目覚まし時計「スーパーライデン」です。
朝のおつとめの早い永平寺に務める僧侶のみなさんが使っていたのが、この時計だそうです。
あの世に逝ってしまったかと思うほどの爆音で起こしてくれるこの目覚まし時計さえあれば、どんなに早い朝でも起きられるはず!
ということで、このプランのために、スーパーライデン、調達いたしました!
このプログラムを体験された後は、ぜひ体験をアウトプットすることをオススメしています。SNSに投稿されるのもいいですが、自分の心に聞いてみながら手を動かして原稿用紙に気持ちや体験について書いてみる、そんな執筆体験をしてみるのはいかがでしょう?
参加者のみなさんには、原稿用紙に執筆するしないにかかわらず、旅と裸足オリジナル原稿用紙をプレゼントしています。
■山崎秀典(やまざき・しゅうてん)さん/1984年、自元寺生まれ、白州町育ち。大学卒業後、大本山永平寺にて3年安居。25歳で徒歩にて帰山後、まもなく先代が死去し、29世住職就任。
志ある緩和ケア認定看護師、ファイナンシャルプランナーと死生観を語るカフェの共同開催。ホスピス医・内藤いづみ先生との出会い、檀信徒の葬儀などを通して、死から生を見つめる大切さを再認識し、東北大学大学院にて「臨床宗教」を学んでいる。 趣味は、温泉とみんなで呑むお酒。
----住職の山崎さんは、一人ひとりがつながる「おらが寺」を目指しています。
「おらが寺」とは甲州の方言で「自分のお寺」という意味。いつの時代も、そこに関わる一人ひとりのおもいに寄り添い、つなぎ、共に歩んできたお寺のなかでも、自元寺は、もっと多くの方に「このお寺と出会えてよかった」と思ってもらえるよう、ヨガや坐禅会などの講座など様々な活動に取り組んでいらっしゃいます。
美食と坐禅を合わせたイベントを企画した際、参加者のみなさんから「座禅の前に山崎さんからお聞きしたお話が深く印象に残りました」という声を聞き、また山崎さんご自身が大学院で死について学ばなれていることもあり、今回、「メメント・モリ(死を想う)」をテーマにしたお話を早朝からしていただいた後、座禅会を開きたいというお願いしましたところ、快くお引き受けいただけました。
山崎住職のお話とともに死について考える時間は、非常に贅沢な時間に違いありません。
朝から死についての説法というと、ハードそうなイメージがありますが、山崎さんのお話は物腰がやさしいうえに、とってもわかりやすいという意味でもやさしいのです。
お寺の住職さんという立場でありながらも、仏教にこだわらず「ヒンズー教では……」なんていう他宗教のお話も出てくる柔軟さで、面白くて朝の眠気も覚めてしまいます。
坐禅は初体験の方でもやりやすいように坐禅用の椅子も用意され、時間も20分と長く感じすぎないちょうどいい時間に設定されています。
そこで、見えてくるのは何なのでしょうか?
朝のおつとめが終わった後は、山崎さんと共に、朝粥をいただきます。お米一粒一粒が身体に染みわたる感覚をぜひ感じていただけたら幸いです。
皆さまのご参加、心よりお待ちしております。