かたくりの宿は新潟県と長野県にまたがる世界有数の豪雪地帯・秘境秋山郷で108年の歴史ある小学校を改築した7部屋だけの小さな宿です。
新潟県津南町と長野県栄村に跨る秘境秋山郷。日本昔話に出てくるような日本の原風景や手つかずの自然が残るエリアです。
その中にある結東という小さな集落にかたくりの宿はあります。
集落の子供たちを108年間見守り続けてきた小学校が集落の過疎化で廃校となり、地域の人達の建物を残していきたいという思いから宿泊施設へ生まれ変わりました。
この学校の歴史は古く、開校は明治17(1884)年。
極僻地のため、義務教育免除地に指定されたこともありました。昭和61(1986)年に休校になるまで、多くの子どもたちがここで学び、巣立っていきました。
子供たちが使っていた教室はシンプルな和室に、校長室は温泉に生まれ変わりました。
そそがれるお湯は結東温泉という名前の温泉です。「芒硝泉(ぼうしょうせん)」(硫酸塩泉の一種)という希少な泉質のお湯。とっても身体が温まるとお客様にも人気です。
photo by Yanagi ayumi
宿の料理は山菜や野菜をふんだんに使った和風の創作料理。
味、彩り、栄養のバランスを考え、素材の味を味わっていただけるような料理作りを心がけています。
初めての食材を手に試行錯誤で作り上げたものや、地元の郷土料理をアレンジしたもの、集落のお母さん達から教わったもの、ソース、佃煮、漬物、デザートも全て手作りです。
宿の周辺の野山から摘んできた季節の草花で食卓を彩りながら、お客様の大切なお食事を楽しんで頂けるよう、心を込めておもてなしいたします。
かつての体育館には妻有地域で開催されている「大地の芸術祭」の作品が展開されています。アーティストの原倫太郎+游さんが手がけてくれました。
体育館全体を使った、双六の作品で大人も子供も楽しめる内容になっていますので是非、遊んでみて下さい。
「元小学校だった『かたくりの宿』にスゴロク場をオープン。展示会場となる宿の木造の体育館にはかつての姿がそのまま残っており、バスケットゴール、ピアノ、オルガン、オセロなどの遊具や楽器などが佇んでいる。私たちはこれらをスゴロク内に取り込み、オリジナルの卓球台や造形物と組み合わせて、誰もが遊べる巨大なスゴロク場を体育館に出現させます。津南から南下して見え隠れする秋山郷の集落、くねくねと繋がる道、木造の建物、そして遊具や楽器類。豪雪のなかの見学時の体感を元に《妻有双六》を作り上げます」(作家コメント)
「秘境秋山郷」で沢山の子供たちを見守り続けてきた小学校。
そんな学校の記憶を感じながら、ゆっくりとご滞在を楽しんで頂ければ幸いです。
※注意事項
(サービスについて)
・一般の旅館・ホテルのようなサービスは御座いません。廃校の宿ならではのおもてなしをさせて頂ければと思います。
・お布団敷はセルフサービスをお願いしております。
(音が響きます)
・木造校舎を改修した施設ですので音が響きます。
(虫が侵入します)
・山の中の施設ですので、度々虫の侵入が御座います。