海と山に囲まれた豊かな自然環境。
そこに寄り添う手仕事から生まれた建築や家具。
目の前の海から揚がる魚、農家さんの畑の野菜、北部の山々から届く獣たちの肉。
これが、Heimaの全てです。
ここはきらびやかで便利なところではありません。
電話は繋がらず、テレビも無く、wi-fiだってありません。
息切れするような坂道の先にあり、夜は真っ暗です。
ですが、自慢のお風呂があります。
職人さんの手によって何度も積み重ね、磨き上げ、完成した室内のお風呂。
外にはまた別の、ヒノキの露天風呂もご用意しています。
目をつむり、波音や鳥のさえずりに耳を傾けながら水に身体を委ねて。
夜には満点の星空のもと、ヒノキの香りに包まれるのもいいものです。
お食事は、地元の普段使いの食材たちで。
夏にはよく冷えたみずみずしい野菜、冬にはほっくり身体が温まる魚のお出汁やジビエ。
自然の移り変わりに寄り添ったお料理が、訪れるひとの胃袋をやさしく満たします。
朝にはささやかですが朝食もご用意いたします。
そして、目の前に広がる海。
夕暮れに染まる叙情的な夕凪、夜は月明かりが映りこみ光の道が現れます。
曇りや雨の日の朝は霧がかり幻想的で、進み行く船は空を漕いでいるようでもあります。
私たちはこの地での営みの中に、訪れてくださった方々をご案内したいと考えています。
特別なお祝いのご用意も、至れり尽くせりのおもてなしもございません。
ただ、私たちが毎日接していてもやっぱりいいなと思えるものごと、「愛おしい普通」をお伝えしていこうと思います。
Heimaとはアイスランド語で「故郷」の意。
この場所が、誰かにとっての心の故郷で在れたら。