── 波形が大地の境界を越え、夜空へと溶け込む場所。
愛知・豊橋。
古くから海と陸の恵みを受け、人と文化が交わってきたこの地に、
建築家・川合健二の思想を体現する空間、「コルゲートハウス」は静かに佇んでいます。
波板素材の緩やかなカーブと、浮かぶようなデザイン。
それはまるで、大地からひととき離れ、
地球そのものを俯瞰するような体験を誘います。
川合健二が追い求めたのは、「効率の極み」。
合理性と創造性、静寂と自由。
すべてが交差するこの小さな聖域で、
あなた自身の価値観も、静かに、そして確かに新陳代謝を始めるでしょう。
この家に宿るのは、人間だけのための効率ではありません。
地球全体の流れに身を委ね、
新たな視座を得るための「変容の場」としての合理性です。
地上に散らばる悲しみさえも、
空から眺めればひとつにつながると知るように。
この場所は、あなたを常識の外へと、そっと連れ出してくれるでしょう。
メタボリズム──新陳代謝する建築。
コルゲートハウスは、過去の自分と、地球との縁を一度手放し、
新しい何かに生まれ変わるための、静かな旅の入り口です。
一晩を過ごした後、
あなたが思う「幸せ」は、きっと別のかたちをしているはずです。