古来より、天橋立でその名を知られる海の京都の街、宮津。
日本三景に数えられる天橋立は、その風光明媚さから『古事記』にもその名を讃えられ、平安時代には女流歌人・和泉式部、戦国時代には細川ガラシャなど時代を代表する人物のゆかりの地としても知られています。
宮津(京の港)というその名前の通り、古くから日本海と京の都を結ぶ港街であり、ユーラシア大陸の文物が東アジアを経由して日本に上陸する拠点として文化芸術を醸しながら、同時に日本の原風景の如く広がる豊かな野山と海の恵みを擁する地。
そんな街、宮津にて、50年の歴史を持つ公共施設を、9室限りのブティックホテルに生まれ変わらせました。
中国大陸・朝鮮半島の文物が京に至るための玄関口であったと同時に、都の豪華絢爛な文化を下支えした裏舞台でもあるこの街の空気感を再解釈し、瀟洒で文化的奥行きのある歴史と、丹後の壮大で繊細な風土を、唯一無二の宿泊体験に落とし込みました。
「水の近くの館(水屋)」という名の通り、この地の象徴である水を中心に、訪れる方々へ静謐で心豊かなひとときを提供します。宮津を象徴する景観を楽しみ、時の流れに身をゆだねるような体験をお楽しみください。