この宿は、ふつうのホテルのような完全な“内”ではありません。
喜如嘉翔学校の裏山との一体感が味わえる窓、夜風に包まれながら歩く広い廊下。
テントほど無防備ではないけれど、“外”の気配が残っています。
「ちょっと冒険的。でも、ちゃんと安心できる。」
そのバランスが、人の感覚をゆっくりと研ぎ澄ましていきます。
草花の香り、風の音、足裏の感
触、生き物たちの息遣い…
“五感”が目覚める空間です。
お部屋は、ロフトつきのコンパクトなつくり。
天井も低め。でも、それがむしろ心地よい。
小さな空間だからこそ感じる安心感があります。
まるで「ぶながやのすみか」のように。
そして——
やんばるの気配に色濃く包まれた夜、
「本当」と「嘘の」はざまで「何か」にそっと出会えるかもしれません。
私たちのささやかな願いは、喜如嘉翔学校での宿泊の体験が、
あなたの心の旅、「寓話」となり、
あなた自身の物語が生き生きと語られていくこと。
物語の中にこそ本質があり、人はそこでふるまいたいようにふるまえる。
皆様のお越しをお待ちしております。
やんばるならではの手仕事や文化に触れられる、特別なプログラムをご用意しています。
やんばるの植物を使った草編み体験
やんばるの森の中を歩くトレッキングツアー
やんばるのハーブを五感で味わうサウナ など....
さらに、地域の若者を中心に開催されている「HONEN Fes!!!」も、ここ喜如嘉翔学校を舞台に行われ、地域文化の再発見と世代間交流の場として定着しています。
2022年に3件だったテナントは現在14件にまで増加。
サウナ、本屋、ハンモック工房、陶芸・木工工房、工芸品店、写真スタジオ、映画制作、水彩画家のアトリエ、観光事務所、芭蕉布工房など、多彩なクリエイターたちがこの場所で活動しています。現在は満室状態です。
窓からの景色は一面の桜。金のさなぎがぶらさがり、フクロウの親子が樹上にたたずむ。子どもたちは庭を駆け、季節の果物をほおばり、ぶながやがいたずらを仕掛ける。──私の子どもたちが通っていた喜如嘉小学校は、まるでおとぎ話の中のような場所でした。
127年の歴史をもつこの学校は、村の方針で廃校に。
2022年、活用事業者を公募していることを知り、気づけば何の計画もないまま、手を挙げていました。今では、精霊と人とが行き交うようなこの場所で、また新たな物語が生まれています。
「BUNAGAYA」で、あなたの心にも精霊が棲む瞬間を体験してみませんか?